生前対策

【生前贈与】税理士に相談・手続きを依頼したときの相場をチェック

  • 生前対策

かさむ相続税対策のために生前贈与をしようと思い立っても、何から始めたらよいのか、どうすれば良いのかわからないという方も多いと思います。そんな時は税理士に相談してみましょう。「いくらお金がかかるか分からないから怖くて相談できない」という方に知ってほしい、税理士に相談や手続き依頼をしたときの相場もご紹介します。また無料相談を上手に使うコツも知っておきましょう。

税理士に相続税申告手続きを依頼した際の相場はズバリ財産の0.5~1%!

税理士に相続税申告手続きを依頼したときの相場は、ズバリ財産の0.5%~1%と言われています。多くの税理士が、その範疇で仕事を請け負っています。それでは税理士に相談する際の相場や、より良い税理士の選び方についてもう少し詳しく見ていきましょう。
 

税理士の初回相談にはどれくらいお金がかかるの?

税理士への初回相談には、どれくらいお金がかかるのでしょうか。最初にいくら持っていけば足りるのか、ちょっと不安ですよね。
税理士事務所では、初回の相談は無料というところが多く、最初は気軽に話ができることがたくさんあります。
初回の相談が無料という事務所では、その多くが無料になる時間を30分~1時間などと決めているため、話を事前にまとめておくと良いでしょう。
 
初回相談が無料ではない事務所の場合は、1時間~2時間だいたい5000円~1万円ほどで、その場合は数時間単位になることが多いようです。それ以降は1時間当たり1000円~5000円ずつ加算されるといったシステムです。
初回相談が無料ではなく、数時間話ができるタイプの税理士事務所であれば、事前に事務所のことをよくチェックして、相続に詳しく親身に相談に乗ってくれそうな事務所を選ぶと良いですね。

相続税申告手続きの相場は0.5%~1%!それってどれくらいの金額?

税理士に相続関係の仕事を依頼した場合、費用の相場は相続財産額の0.5%~1%と言われています。

といっても、具体的にいくらになるのか分かりにくいですよね。現在多いと言われる3000万円~5000万円くらいの財産相続相談の場合、報酬は20万円~50万円くらいになる計算です。

3000万円だと相続税が発生することはまずないので、申告のみで手続きは終了となります。その場合は、だいたい20万円でおさまる計算です。

ただ、申告以外に二次相続対策や、その他の依頼をした場合には別途費用がかかります。

 

それ以上になると相続税が発生します。特に土地を多く所持しているケースなどは、50万円を超えてきます。

相続財産の総額が分かっているのであれば、ざっと計算してみましょう。相場から大きくかけ離れていなければ、良心的な料金設定の税理士事務所と考えられますね。

良心的な税理士を選ぶコツ

税理士は税務を取り扱うプロフェッショナルです。だからといって、すべての税理士が良心的で、親身になって相談に乗ってくれるとは限りません。
良心的な税理士を選ぶには、情報を集めてみることが第一歩です。
 

・税理士を利用したことがある知人に話を聞いてみる
・税理士を利用している個人事業主の知人などに紹介してもらう
・税理士のホームページがあれば実際に見てみる
・税理士のホームページに料金の明快な表示がある
・成功報酬の請求がない
・税理士の理念や心がけなどが伝わってくる
・税理士の口コミをチェックしてみる。

 
ただし、ネットの口コミは話半分で見ておくと良いと言われています。特に強烈な誉め言葉、逆に徹底的な攻撃・苦情などは除き、最も多い評価がだいたいの感想と考えると良いでしょう。
 
最も重要なのは、やはり明朗会計という点です。所有している本人でさえ把握できていない「財産」を扱う以上、実際に処理してみなければ確実な料金は分かりません。
しかしそのことを踏まえて「財産の~%」「土地一筆ごとに~万円の追加」など、分かりやすい説明付きで料金体系を説明してある場合は、信頼できる可能性はかなり高まるでしょう。
そして、実際に会ってみることが、人となりや仕事ぶりについて理解するために一番重要なことではないでしょうか。
 

相続に強い税理士を選ぶコツ

税理士にも得意分野がいろいろあります。生前贈与や相続について相談したい場合は、相続に強い税理士を選ばなければなりません。
相続に強い税理士は、ホームページや名刺などを見ると「相続」に関する文言が目立つように記されているため、分かりやすいようになっています。
得意分野が良く分からないという場合は、直接訊ねてみましょう。「○○が専門ですが、相続もできます」といった煮え切らない返事の場合は、避けておきましょう。
 
また相続に強い税理士の中には、相続診断士などの相続に関する資格を取得している人もいます。相続関連の税法に関する勉強を続けているという指標のひとつです。
 
税法は、消費税を見ても分かるように、よく改変します。また有効期限や、あちらの特例を適用すると、こちらの特例が利用できない、などの掛け合わせの難しさもあります。
そのため、相続に関する相談をするなら、相続専門で相続税・贈与税に精通し、常に最新の税法に関する情報を更新している勤勉な税理士が最も理想的です。
 

・相続専門であると名刺やホームページなどで明記している
・相続に関する理念や思いなどへの言及がある
・料金表をざっと見て、相続税関連の言葉がたくさん出てくる
・これまでに数多くの相続関連業務を手掛けている
・他の士業との連携が取れており、1か所への相談で多様な対応をしてくれる
・税理士の他に、相続診断士などの資格を取得している

 
※相続診断士などの相続関連資格の中には、一般社団法人が運営しているもののほか、自称しているものもあります。一度名称を調べてみて、きちんとした試験資格かどうか確認しましょう。

無料相談があれば必ず活用しましょう

税理士事務所によっては、無料相談を行っているところも数多くあります。気になるな、この税理士事務所は良さそうだな、と感じたら、無料相談に行ってみましょう。

無料相談では、税理士本人と会話することができます。第一印象はネットの写真などで分かっても、詳しいことはちょっと話してみなければわかりません。

穏やかな印象だったり、ハキハキとした話しぶりだったりという人物であれば、親族との話し合いでも好感を持たれるでしょう。

財産相続や生前贈与に関する話は、一般的に初めて耳にする言葉や、難しい計算、数値のオンパレードです。

分からない事を何度聞きなおしてもきちんと答えてくれたり、丁寧に説明してくれたりすることはとても大切です。
 
また白熱する話し合いでも冷静さを保って仕切り直しをしてくれるような人物だと、一癖も二癖もある親族相手の贈与・相続手続きのパートナーとして信頼できるのではないでしょうか。
 
自治体や税理士会などが開催する無料相談も使い、さまざまな税理士に会って、「この人なら一緒に財産のことを考えていける」という税理士を探しましょう。
※自治体によっては無料相談会で名刺交換が禁止されています。

税理士に相続や生前贈与の相談・手続きを依頼することのメリット

税理士に相続や生前贈与の相談や手続きを依頼することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
 

税理士は税務のプロフェッショナル!相続税が発生するなら頼りになります

税理士は税務に関するプロフェッショナルです。相続税も贈与税も税金の一種なので、確実に相続税が発生するような財産を所有している場合は頼れるサポーターです。

相続税が発生するかどうかわからない場合、自分の財産の全貌が掴めていないという場合も、相談に乗ってもらえます。

早めに相談に行くことで、より時間をかけて、確実な方法で生前贈与を進める方法も考えてもらえるようになります。
 
特に不動産が多い場合などは、どういった相続人がいるかをチェックし、どの相続人にはどの特例を活用して非課税もしくは低額の税金で財産を譲り渡していけるかの計画も立てられます。

相続税や贈与税は互いに影響を与えたり、作用し合ったりする税金です。また被相続人(財産の持ち主)が亡くなる3年前の贈与は、規定によって相続税の課税価格に加算されます。

そのため、相続税に精通している税理士のもとへ身体も意識も健康なうちに相談に行き、長期、かつ二次相続の危険を未然に防ぐことができる方法を共に考えてもらいましょう。

税理士と話し合うことで自身の財産が明らかになり、相続税にも詳しくなります

被相続人と税理士の間に信頼関係が生まれ、被相続人が相続税について詳しくなり、自身の財産についても明るくなります。

不動産、土地の境界は、元気なうちにしっかり明確にしておく必要があります。土地の境界が曖昧だと、相続など名義が変わる際にトラブルの原因となります。こちらは土地家屋調査士にお願いしましょう。
 
相続税や自分の財産について詳しくなると、自然と次に何をしなければならないのかが分かってきます。

土地の境界を明らかにし、不動産をどう活用・運用し、どの相続人にどの財産を任せれば円満に分配できるか……など、税理士と一緒にさまざまなことを考えなければなりません。

年齢を重ねても、常に計算や人の心の機微などを考え、配慮を欠かさずにいることで、元気に若々しく、ハリのある毎日を過ごせるのではないでしょうか。

生前贈与について話し合うことで、家族と話す機会が増えます

生前贈与は相続の一環ですが、贈与は生きている人間と人間との間で交わされる契約です。そのため、家族や親族ともたくさん話し合いをしなければなりません。

生前贈与や相続は、自分の財産を守るために考えることではありませんよね。遺される家族がいかに幸せに、豊かに暮らしてゆけるかのために、頭をひねっている方が多いでしょう。

そこで、生前贈与や財産分割を話題に、家族でたくさん集まり、話し合う機会を設けましょう。自分がどれだけ家族みんなを愛し、幸せを願っているかを伝える良いチャンスです。

幸せを願っているからこその話し合いだと理解してもらうことで、相続争いも起きにくくなるでしょう。そして、家族できちんと腹を割って話し合うことこそ、円満な相続に続く唯一の道と言えるのです。
 
そして、その場で今後相続に関してサポートしてくれる税理士の存在も説明し、相続や生前贈与に関することもみんなでできるだけ勉強しておくことも大切です。

いずれは誰もが年齢を重ね、自分が被相続人となる日がきます。今はまだ遠い未来の話かもしれませんが、親と一緒に円満な相続を考えることは、人生において非常に重要な「学び」のひとつとなることでしょう。

贈与・相続に関わる時間・手間を削減できる

自分で贈与・相続に関する手続きをすべて行うことは、非常に煩雑で面倒です。専門知識も必要なので、「知らなかった」ということを理由に大損をしてしまうこともあります。

しかし贈与・相続に関する手続きを税理士に任せることで、大いに時間と手間を削減することができます。

税理士の腕次第で大きく節税できます

税理士の腕次第で、相続税や贈与税の金額が大きく変わると言われています。税理士の持っている知識や経験が、ひとつひとつ節税につながるのです。

もちろん税理士と被相続人、相続人達の間に信頼関係が築かれることで、細かな税金対策、節税を積み重ねていくことが可能になります。

正しい相続税申告で、税務調査が怖くなくなります

相続に強い税理士に税務を任せ、相続税申告・手続きなどを行ってもらうことで、不備のない相続税申告や贈与税申告が行えるようになります。

特に長い時間をかけて税理士と信頼関係を築き、自らも相続に関して学ぶことで、非常に多い「名義預金やへそくりなどの申告漏れの指摘」を防ぐことにもつながります。
 
相続に関する税務調査は2割を超えると言われています。またそのうち8割に申告漏れが指摘されています。

それは、被相続人が税理士にも黙ってこっそり隠しておいたへそくりなどが暴かれてしまうことも理由のひとつでしょう。

しかし、税務調査はへそくりや宝石など思いもよらないところにも手を伸ばすのだと知ることが、正しい相続税申告・贈与税申告につながり、結果的に追徴課税などを防ぐことができるのです。

税理士の初回相談はとても重要!準備をしっかりして行きましょう

税理士に生前贈与や相続手続きをお願いすることに決めたら、初回相談は大変重要です。特に初回が無料相談という場合は、その時間を無駄にしないようにしたいですよね。

初回相談で税理士の良し悪しを知るためにも事前準備をしていきましょう

初回の相談は、無料で時間が限られているということも多く、あまり収穫になる話ができずに終わってしまうことも少なくありません。
 
そこで、初回の相談を無駄にせず、しかも税理士の人となりをある程度つかめるように、事前準備をしていきましょう。
 

・自分と配偶者・両親・子ども・兄弟姉妹の関係が一目でわかる家系図を描いていく
・すべての預金通帳の記帳を行って、現金がいくらあるかチェックしておく
・有価証券・生命保険などを箇条書きしておく
・所有の不動産を箇条書きで挙げ、分かる範囲で面積や現状を書いておく
・自分が一番望んでいることを簡潔にまとめていく

 
ちょっと面倒かもしれませんが、ここまで準備していくことで、初対面の税理士にも自分が何のために訪れたのか、何を望んでいるのかを理解してもらえます。

税理士も、顧客の人となりを見ています。信頼して契約を交わせる相手かどうかを考えながら、話を聞いています。

その中で、家族に対する真摯な気持ちや、家族に幸せを遺すためにどれだけの熱意を持っているかが伝われば、税理士も顧客を信頼して、良い関係を築いていけるでしょう。

税理士報酬は財産の0.5%~1%!相続専門のデキる税理士を探しましょう

税理士報酬は、財産の0.5%~1%が相場です。そのため財産の全貌によって、料金はかなり上下します。

 

相続の手続きで、最後に残るのが税金計算です。できるだけ早めに財産の棚卸をし、全貌を把握して、使える特例や控除を駆使して節税方法を組み立てることが、相続対策の要となります。そしてそれが、税理士の仕事なのです。

相続専門で、優れた能力を持ち、経験や知識が豊富で、さらに信頼できる税理士を見つけ、人生の頼れるサポーターになってもらいましょう。